LTOとは

LTO Ultriumとは

2022.10.05 最終更新
大容量・低コストのLTOは、近年飛躍的に増え続ける膨大なデータのアーカイブにとても向いています。
膨大なデジタルデータを効率的かつ安全に保存する上で、LTOテープストレージは最適な製品の一つと言えます。
INDEX
1.LTOとは
2.LTOの世代と互換性
3.LTOドライブの種類
4.LTO 関連製品

1.LTOとは

LTO

LTO(Linear Tape-Open)とは、コンピュータ用データ保存磁気テープ技術です。
大容量・低コストが特徴で、大量データの長期保管に向いています。

2000年に発売されたLTO-1から20年以上が経過した現在、速度は15倍、容量は180倍へと大きな進化を遂げており、今後の計画も発表されています。
LTO-5以降はLTFS(Linear Tape File System)によりファイルシステムをサポートし、直感的な操作が可能になったため導入の敷居が格段に下がりました。
テープメディアは30年~50年以上の期待寿命があり、信頼性の高さから、特に映像・放送業界でのデータアーカイブ用途で人気が高まり現在も市場は拡大しています。

LTOデータカートリッジは、手のひらサイズで小型・軽量。
ドライブにカートリッジを差し込んで使用します。

2.LTOの世代と互換性

LTOには世代があり、2000年に発売されたLTO-1から、2021年に発売されたLTO-9まで製品化が進んでいます。
容量はテープカートリッジ1巻当たりLTO-1は100GB(圧縮時:200GB)、LTO-9は18TB(圧縮時:45TB)までに大容量化されています。

LTO-3からはWORM機能が採用され、WORMカートリッジはデータの消去や上書きが出来ないようになっています。

LTO-4からは、ドライブに暗号化機能が追加されました。

LTO-5からは、パーティション機能が追加され、すばやく所定のファイルにアクセスが可能となりました。
更にLTFS(Linear Tape File System)によりファイルシステムがサポートされ、複雑なコマンド操作や高価なソフトウェアがなくてもOSのファイルシステム同様にアクセスできるようになりました。
外付けHDDやUSBメモリのように、テープの中身をエクスプローラー/Finder上で確認したり、ドラッグ&ドロップで書き込みを行うことができます。

<LTOロードマップ>
LTO ロードマップ

LTO-7までのドライブでは、1世代前のデータカートリッジの読み書きができ、2世代前のデータカートリッジの読み込みができます。
LTO-8以降のドライブでは、1世代前のデータカートリッジの読み書きができます。

<LTO互換表>
LTO 互換表

3.ドライブの種類

LTOドライブには、シングルドライブ、8~9巻のデータカートリッジを格納できるオートローダー、数十巻以上のデータカートリッジを格納できシステムに応じて拡張可能なライブラリ、ネットワークドライブとしてアクセス可能なアプライアンス製品などがあります。

また、接続方式にもSAS接続FC接続Thunderbolt接続などがあり、環境に応じて選定することが可能です。

LTOドライブの種類

4.LTO 関連製品

お問い合わせ
製品に関するご質問・導入のご相談・お見積依頼等、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせフォームへ