AI時代におけるLTOの役割

AI時代におけるLTOの役割

2026.07.03 公開
ビジネスで取り扱う様々なデータは年々飛躍的に増加しています。 さらに近年では、AI学習を見据えたデータ管理を検討する企業・組織も増え、ストレージへの負荷はますます高まっています。 膨大なデータをどこにどのように保存・管理するか──クラウドやオンプレミスそれぞれのメリット・デメリットを踏まえながら、コスト・セキュリティ・管理面で最適解を探ることは、多くの企業にとって喫緊の課題といえるでしょう。

しかし問題は「どこに置くか」だけにとどまりません。 今すぐには使わないデータであっても、将来的にAI学習や分析に活用する可能性がある以上、安易に削除するわけにもいかず、データは溜まる一方。 これからの時代のデータ保管において重要なのは、「どこに保管するか」に加えて「将来使えるかたちでどう残すか」という視点です。
それでは、将来の機械学習や再学習を前提としたデータ保管のあり方を考えてみましょう。
INDEX
1.コールドデータの保管先としてLTOという選択肢はアリ
2.LTOはAI学習ストレージにはなりえない
3.クラウドのメリット・デメリット
4.<現実解>データの階層管理
5.LTO保存によって将来使える形で残すための条件
6.どんな企業に向いているか
7.AI時代に問われるのは学習基盤より「残し方」

1.コールドデータの保管先としてLTOという選択肢はアリ

LTO

コールドデータとは、日常業務ではほとんど(または全く)参照されないけれど、長期保存が必要なデータを指します。 一般的に、企業・組織が保有するデータのうち7~8割がこうした低頻度アクセスの領域にあるとされており、 保管コストを抑えつつ、どう安全に、確実に保管するかが課題となっています。

LTO(Linear Tape-Open)がコールドデータの保存先として向いているとされる最大の理由は、長期保管における効率の良さにあります。 日常的に参照しないコールドデータまで高価なオンラインストレージに置き続けるのは非効率ですが、 LTOはこういった低頻度アクセスの大容量データを低コストで保存するのに適したアーカイブストレージです。

また、保管コストを計算する上で「消費電力」の観点も無視できません。 常時アクセス可能なオンラインストレージに、普段ほとんど参照しないコールドデータを置くことは電力コストの観点からも非効率になってしまう場合があります。 一方でLTOテープは装置から取り外してオフラインで保管することができるので、データ保管において電力を消費しません。 電力消費を抑えやすい点も、LTOがコールドデータの保管先として選ばれる理由の一つといえるでしょう。
更に、物理的オフライン保管は「エアギャップ」を実現し、ランサムウェアなどネットワーク経由の脅威から データを切り離すことができるのも大きなメリットです。

LTOはデータの長期保存を前提としたメディア寿命や可搬性を備えており、バックアップやアーカイブ用途で世界中で使用されています。
つまり、LTOは頻繁には使わないけれど削除できない大量のコールドデータを、安全に、低コストで、将来に残すための保管先として適しているのです。

2.LTOはAI学習ストレージにはなりえない

LTOはAI学習ストレージにはなりえない

LTOは長期保管には非常に優れたアーカイブストレージですが、AI学習用ストレージとは大きく性質が異なります。 AI学習用のハードウェア基盤では、大量のデータを高速かつ繰り返し読み出す必要があるため、高速なストレージが求められます。

一方、テープはシーケンシャルアクセスを前提とするため、ディスクやSSDのような低遅延のランダムアクセスではありません。 LTO-9(FH)から搭載されたRAO(Recommended Access Order:推奨アクセス順序)は、アクセス時間を短縮する革新的な機能ではありますが、 これはテープから複数のデータを読み出す際、物理的な移動時間を最小化してアクセス時間を短縮するための仕組みなので、 高速ストレージと同じ使い方ができるというわけではありません。

そのためLTOは、AI学習をその場で支えるストレージではなく、将来活用する可能性のあるデータを長期に保管するための原本の保管庫として考えるのが適切でしょう。

3.クラウドのメリット・デメリット

クラウドのメリット・デメリット

コールドデータの保管先としてクラウドストレージを検討する企業も多いのではないでしょうか。 クラウドは初期投資を抑えながら必要な容量を必要なタイミングで増やせる柔軟性が魅力で、データ量の増加に対応しやすいというメリットがあります。 自社でハードウェアを用意したり、設置場所の確保や保守体制を整える必要もなく、すぐに利用できる手軽さも大きな魅力です。

また、分析や学習といったAI活用を将来的に検討している場合でも、クラウド上のサービスと組み合わせやすい点は大きな強みといえるでしょう。 特に、すぐに使用したいデータや複数拠点で参照するデータについては、クラウドの利便性が最大限活かされるでしょう。

一方で、クラウドはコスト面で注意が必要な場合があります。 データ量が増えれば、その分だけ継続して保管コストが発生します。 日常的に参照するデータであればこのコストに見合う価値がありますが、普段は全く使用しないコールドデータまでクラウド上に置き続けると、 データ量によっては固定費がかさんでしまいます。

【重要なポイント】 更に注意が必要なのは、データを取り出す際のコストと時間。 クラウドストレージは保存する階層によって料金体系や取り出し条件が異なります。 サービスによって名称は異なりますが、最も安価に設定された階層がコールドデータ保管に向いていることが多いです。 非常に安価に設定されているので魅力的に見えますが、データを取り出す場面で時間がかかったりコストが高くなる傾向があり、注意が必要です。 AI学習などに使用するために取り出すデータ容量は非常に大きくなるケースが多く、取り出しスピード(低速/標準/高速など)によっても課金額が変わる場合、 緊急で大量データを高速復元・取り出しを行ったりすると、とんでもない金額になることも。 また、アーカイブ層のデータはそのままに、学習用に復元・取り出しを行ったデータを学習に使用する期間、割高な層に保管する場合、二重のストレージ料金がかかる場合もあります。 このように、将来AI学習や分析に使うための大量のデータを一括で取り出すことが想定されるケースでは、取り出す際に想定以上の料金がかかる可能性があるのです。

重要なのはクラウドかオンプレかを単純に比較することではなく、データの性質によって保管先を分けること。 クラウドは「使うための場所」として非常に優れていますが、LTOは「残すための場所」として真価を発揮します。 この違いを理解することで、コールドデータを適切に保管しながら、将来の活用可能性も残すことができます。 どのデータをどの階層に、どのような目的で保管するのか。この設計こそが、AI時代のデータ管理に求められる視点ともいえるでしょう。

4.<現実解>データの階層管理

データの階層管理

コールドデータの保管先・保管方法を検討する上で重要なのは、クラウドかオンプレかを単純に比較することではありません。 データの使用頻度や目的に応じて、適切な保管先を使い分ける「階層保管」の考え方です。

頻繁に使用するデータやすぐに学習・分析に使うデータは、クラウドやディスク・SSDといった高速なストレージに置く。 一方で、日常的には使わないものの、将来AI学習や分析に使う可能性のあるコールドデータは、LTOのような長期保管に適した媒体へ移す。 このように役割を分けることで、利便性とコストのバランスを取りやすくなります。

AI学習を行う際も、LTO上のデータを直接読み込んで処理するのではなく、必要なデータを一度高速なストレージに移し、 そこで前処理や学習を行う形が現実的でしょう。

【重要なポイント】学習済のデータも、AIモデルの再学習のために原本を保管しておくことが重要です。 再学習とは、一度構築されたAIモデルに対して新しく蓄積したデータや学習済の過去データを用いて再度学習しなおすメンテナンス作業のようなもの。 時間の経過とともに現実世界のトレンドやデータ傾向に変化が生じた際、AIの予測精度が低下する場合があります。 再学習は、AIモデルを最新の状態に適応させるために不可欠な要素であるため、学習済の過去データ原本も参照できる状態で残しておくことが重要です。

LTOは、こうした将来学習に使うかもしれないデータ、加えて、AIモデルの再学習の際必要となる過去データ原本を長期に保管するための保管庫として活用できます。 使うデータと残すデータを分けて効率的に管理することが、AI時代のデータ管理における現実的な選択肢といえます。

5.LTO保存によって将来使える形で残すための条件

LTO保存によって将来使える形で残すための条件

LTOは長期保管に適した媒体ですが、データを保存しておくだけでは将来AI学習・分析用途にそのまま活用できるとは限りません。 重要なのは、あとから取り出したときに「何のデータか」「どのような条件で取得されたデータか」「どの用途で使えるのか」が わかる状態で残しておくこと。 そのためには、データの内容や取得日時、作成元、利用目的などを示すメタデータの管理が欠かせません。

また、将来も読み取れるファイル形式で保存することも重要です。特定の古いソフトウェアに依存した形式では、数年後に開けなくなる可能性があります。 さらに、AI学習や分析に再利用する場合は、個人情報や契約上の制限、著作権などの利用条件も確認できるようにしておく必要があります。

加えて、LTOからデータを取り出す手順や、取り出した後にどのストレージへ展開するのかも事前に設計しておくべきです。 LTOは「入れて終わり」の保管先ではなく、必要なときに使える形で管理してこそ価値を発揮します。 将来の活用を見据えるのであれば、保存媒体だけでなく、メタデータ、形式、権利、取り出し運用まで含めて設計することが重要です。

そして、AI活用が進むほど、将来的には「どのデータを使ってどのような学習を行ったのか」を説明できることが重要になります。 モデルの出力に問題が生じた場合や再学習を行う際、過去に使用したデータの内容や取得時期、利用条件を確認できなければ、原因の追跡や説明が難しくなります。 このような追跡監査対応において、LTOは学習・再学習に使った元データを長期に保管する原本保管庫として役割を持ちます。 どのAIモデルの学習・再学習に使ったかの情報をメタデータと紐づけて管理するなど、追跡監査対応に必須な用件項目をクリアして保管することが重要です。 それらの記録と組み合わせ、客観的に証明できるログ環境を構築することで、将来の再学習や説明責任に備えたデータ保管基盤として真価を発揮することができます。

6.どんな企業に向いているか

どんな企業に向いているか

LTOを活用したデータの階層管理は、すべての企業に適しているわけではありません。 特に向いているのは、映像、画像、設計データ、研究データ、ログ、バックアップなど、容量が大きく、長期間残す必要があるデータを大量に保有している企業や組織です。

これらのデータは、日常的にはほとんど参照されなくても、監査や過去事例との比較、再解析、将来のAI学習などで必要になる可能性があります。 しかし、利用時期が分からないデータを、高価なディスクやクラウドのオンライン領域に置き続けるのは効率的とはいえません。 現在の保管コストを抑えながら、将来の活用可能性は残しておきたい企業・組織にとって、LTOは有力な選択肢となります。

また、データ量が継続的に増えており、ディスクの増設やクラウド利用料の上昇が課題となっている企業にも向いています。 医療・研究機関、製造業、映像制作、放送、官公庁など、過去データそのものが資産となる業種では、長期保管と再利用を両立できる仕組みが重要です。

一方で、保存するデータ量が少ない場合や、ほとんどのデータを頻繁に利用する場合は、LTOを導入するメリットが小さくなることもあります。 大切なのは、単にLTOを導入することではなく、自社のデータ量、利用頻度、保管期間、将来の活用目的を整理したうえで、長期保管層として適切かを判断することです。 そして、保存先の選定以上に重要なのが、将来使える状態で残すための設計です。

7.AI時代に問われるのは学習基盤より「残し方」

AI活用を考えると、GPUや学習環境、クラウドサービスなど、まず処理基盤に目が向きがちです。 しかし、どれだけ高性能な学習基盤を用意しても、学習に使えるデータが残っていなければ意味はありません。

企業や組織が保有するデータの中には、現時点では用途が決まっていなくても、将来の分析やAI学習によって新たな価値を生む可能性があるものがあります。
そこで重要になるのが、こういったデータを「あとでちゃんと使える状態」で残しておくこと。 単にファイルを保存するだけではなく、内容を示すメタデータや利用条件、ファイル形式、取り出し方法まで含めて管理しておくとよいでしょう。 何のデータか分からない、権利関係が確認できない、読み取る環境が残っていないといった状態では、たとえデータ自体が存在していてもAI学習には活用できません。

LTOは、こうしたデータを低コストで長期間残すための保管先として非常に優れています。 将来の利用を見据えた管理と、必要なときに高速なストレージへ展開できる運用を組み合わせてこそ、いざ必要になったときシームレスな展開が可能になるのです。

まだ使い道の決まっていないデータを、将来の資産としてどのように残しておくか。 その設計こそが、これからのデータ管理に求められる重要な視点といえるのではないでしょうか。
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<2025年発表最新版>LTOプログラムがロードマップを更新

<2025年発表最新版>LTOプログラムがロードマップを更新

2026.02.09 公開
企業や組織のデータ量が加速度的に増え続ける現代において、長期的かつ安全なデータ保存基盤の重要性はこれまで以上に高まっています。クラウドやディスクストレージが主流となる一方、サイバー攻撃やランサムウェアの脅威は依然として大きく、オフライン(エアギャップ)で守れるストレージの再評価が進んでいます。 このような流れの中、LTOプログラムは、次世代に向けた新たなロードマップを発表しました。今回のロードマップでは、第11世代から第14世代までの容量目標が見直され、LTO-14における非圧縮時365TBという中間目標が明示されています。ストレージ業界全体が直面している「コスト効率」「長期保管耐性」「セキュリティ耐性」という課題に対し、現実的かつ継続的な見通しの指標にもなるのではないでしょうか。LTOテープが持つオフライン性と信頼性は、今後のデータ保護戦略において、改めて大きな選択肢として位置付けられていくでしょう。
INDEX
1.LTO-14まで再設定された最新ロードマップ
2.LTO市場の需要と動向

1.LTO-14まで再設定された最新ロードマップ

LTO ロードマップ

LTOプログラムでは、Ultriumフォーマットの将来を見据えた新たなロードマップが策定されました。第11世代から第14世代にかけてテープ容量の目標が再設定され、LTO-14で365TBの記録容量を実現する計画です。

この容量拡張の指針は、ストレージ業界全体における将来的な需要の高まりを見据えたものであり、コスト効率を維持しながら、長期的なデータ保存の価値を高めることを狙いとしています。加えて、このロードマップは、高い信頼性と柔軟な拡張性を求める市場の要望に応える形で、今後も継続的な技術開発が進められていく予定です。さらに、LTOテープの“オフラインで保管できる”という特性は、エアギャップと呼ばれランサムウェアなどのサイバー脅威への対策として、非常に有効な手段となっています。
容量と機能の進化
LTOの最新世代となるLTO-10は、容量と機能の両面で着実な進化を遂げています。LTO-10では、1カートリッジあたり非圧縮容量30TB、圧縮時最大75TBという高い記録容量を実現しており、増え続ける業務データや長期保存が求められるアーカイブ用途に対応する基盤として注目されています。さらにLTOプログラムは、同一世代として非圧縮時40TB、圧縮時100TBの新たなLTO-10カートリッジの発表も行いました。これにより、同じLTO-10ドライブ環境のまま、用途やデータ特性、環境に応じて容量の異なるメディアを選択できるようになります。この柔軟性は、LTOの歴史においても大きな特徴の一つと言えるでしょう。こうした容量向上は、テープ素材や磁性体技術の進化によって実現されており、物理サイズを変えることなく高密度化を達成しています。また、暗号化やWORM機能、LTFSへの対応といった既存機能も継続して提供されており、LTO-10は単なるバックアップストレージにとどまらず、セキュアで信頼性の高い長期データ保存基盤としての役割を担いつつあります。

2.LTO市場の需要と動向

近年のLTO市場を語るうえで「需要は縮小している」という従来の見方は、ここ数年で大きく変化してきています。 確かに、業務データの多くがクラウドやディスクストレージへ移行したことで、バックアップ用途としてのテープ需要は一時的に減少しました。 しかしデータ管理においてリスクや制約の多い現在、LTOは再評価されつつあるのです。
ランサムウェア脅威における「最後の砦」
最大の要因の一つが、ランサムウェア被害の深刻化です。 国内でも大手企業の被害が度々ニュースで取り上げられ、最も感心の高い脅威ともいえます。 攻撃手法は年々進化し、オンラインで接続されたバックアップデータそのものが標的になるケースも珍しくありません。 この流れの中で、ネットワークから物理的に切り離されたエアギャップ環境の重要性が注目されています。 テープはその特性上、オフライン保管を前提とした運用が可能であり、攻撃の影響を受けにくいという点で改めて強みを発揮しています。
クラウドストレージコスト
二つ目の要因は、クラウドストレージコストの高騰です。データ量の増大に伴い、保存容量だけでなく、データ取り出し時の通信費や従量課金が無視できない負担となっています。特に長期保管データにおいては、「保管しているだけでコストが積み上がる」構造が顕在化し、TCO(総保有コスト)の見直しが進んでいます。その結果、低コストで長期保存に適したLTOが、現実的な選択肢として再浮上しました。
データ保存戦略の変化
三つ目は、データ保存戦略そのものの変化です。すべてをクラウドに集約するのではなく、高頻度でアクセスするデータはディスク、長期保管やアーカイブデータはテープといったハイブリット環境を採用する動きが広がっています。LTOはこの中で最も容量の大きい「コールドデータの保存先」として最も現実的な選択肢を担っており、市場での立ち位置を確立しています。

こうした背景を踏まえると、現在のLTO市場は、用途と価値を再定義する転換期にあるといえるでしょう。LTO-10を含む最新ロードマップは、この需要変化を前提として設計されており、今後のデータ保護戦略を検討するうえで選択肢の一つとなっています。
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LTOプログラムがLTO-10 40TB 仕様を発表 AI時代の超高密度アーカイブ

LTOプログラムがLTO-10 40TB 仕様を発表 AI時代の超高密度アーカイブ

2025.12.11 公開
LTOプログラムは、次世代規格となるLTO-10に対応した40TB Ultriumカートリッジを正式に発表しました。 ついにテープも40TB時代へ突入し、アーカイブ運用の前提そのものが大きく変わろうとしています。 データ増大とサイバーリスクが止まらない今、この容量拡張は企業・組織のバックアップ戦略を強力に後押しすることになるでしょう。 本記事では、今回発表されたLTO-10 40TBデータカートリッジの詳細情報、メリットをご紹介します。
INDEX
1.LTO-10 40TB データカートリッジ詳細
2.超高密度アーカイブ時代の幕開け
3.LTOテープアーカイブのメリット(速度/信頼性/費用対効果)
4.ランサムウェア対策の主役へ

1.LTO-10 40TB データカートリッジ詳細

LTO-10 40TB データカートリッジ

LTOプログラムが発表した新しいLTO-10対応の40TB カートリッジは、非圧縮で最大40TB、2.5:1の圧縮率で最大100TBのデータを保存できる大容量テープとして2026年第1四半期に市場投入が予定されています。AIモデルの学習用データや映像アーカイブ、法規制対応の長期保管データが急増する中、オフラインで安全に保管できる高密度メディアへの需要は一段と高まっています。 今回の40TBカートリッジは、従来の30TBモデルと比較して約33%の増加となり、企業のバックアップインフラの効率化に大きく寄与します。 既存のLTO-10 30TB データカートリッジは継続販売され、用途に応じて選択可能なところがLTO史上過去にない最大の特徴となります。

容量向上の背景には、ドライブヘッドとテープ素材の改良があります。 特に、薄く滑らかで長尺化を可能にするアラミドと呼ばれる高度なベースフィルム技術が採用され、既存サイズのカートリッジにより多くのテープを収められるようになりました。 さらに、40TBカートリッジは既存のLTO-10ドライブでそのまま利用できるため、新しいハードウェアの購入を伴わずに容量拡張できる点も大きなメリットとなっています。

LTO-10は、今後のデータ増加に備えつつ、ランサムウェア対策としてのエアギャップ確保も実現できる選択肢として、導入を検討する有力な候補となるでしょう。

2.超高密度アーカイブ時代の幕開け

LTO-10ドライブは、40TBカートリッジの大容量性能を最大限に引き出すために不可欠なプラットフォームとなります。 大容量化が進むほど高速なデータ転送や厳密なエラーチェックが求められますが、LTO-10はこれらの要件を満たす設計となっており、 従来世代に比べて読み書き性能や信頼性が大きく向上しています。 これにより、超高密度で大容量のデータアーカイブが実現可能です。 容量拡張のニーズが年々強まる中、バックアップ基盤を早期に強化することで、長期的な運用負荷の低減にもつながります。

3.LTOテープアーカイブのメリット(速度/信頼性/費用対効果)

LTOテープによるアーカイブは、速度・信頼性・費用対効果のバランスに優れた手法として、近年改めて注目が高まっています。 特に40TBクラスの大容量テープが利用できることで保管効率はさらに向上します。 カートリッジ1本あたりの保存可能データ量が増えるほど必要本数が減り、保管スペースの縮小やメディア交換作業の省力化にも寄与します。 運用負荷の低減は、バックアップ担当者の生産性向上にも直結するでしょう。 加えて、40TBテープ導入を早期に進めることは、長期的には大きなメリットをもたらします。バックアップ運用は、媒体選定、サイクル設計、保管ルールなどノウハウの蓄積が欠かせません。 新しいメディアへの移行を先んじることで、データ増加に柔軟に対応できるアーカイブ体制が早期に確立され、将来的な運用コストの抑制が期待できます。

テープは長年使われてきた技術ですが、それは決して時代遅れという意味ではありません。 書き込み後のデータ検証機能や強力な誤り訂正符号(ECC)技術による高い信頼性、オフラインで隔離できるエアギャップ、長期保存に適した耐久性・安定性など、企業のデータ保護基盤として重要な強みを備えています。 さらに、導入費用とランニングコストが読みやすいことから、投資回収の計画が立てやすい点も大きな特長です。

データ増加とサイバーリスクの双方に備えるために、テープアーカイブは依然として有力な選択肢です。 大容量化が進む中、その価値はむしろ高まっています。企業が将来に向けて持続可能なデータ戦略を構築する上で、LTOテープは現実的かつ堅実な解決策となるでしょう。

4.ランサムウェア対策の主役へ

企業を狙うランサムウェア攻撃は年々増加し、暗号化だけでなく情報窃取や恐喝まで手口が高度化しています。 一度被害を受ければ、業務停止や社会的信用の失墜など甚大な影響が生じます。 このような状況において、ネットワークから完全に隔離できるバックアップ層、すなわちオフラインメディアの重要性が改めて強く認識されています。 テープは物理的に切り離して保管(エアギャップ)できるため、「最後の砦」としての信頼性が非常に高く、攻撃者からの改ざんや削除を防ぐ手段として即効性の高い対策です。

さらに、40TBクラスの大容量テープが利用できることで、エアギャップ運用の効率性が飛躍的に向上します。 従来よりも少ないメディア本数で大規模データをオフライン化できるため、移送・保管作業の負担も抑えられます。 物理的隔離が前提となる運用では、メディア本数の最適化がそのまま管理リスクの低減につながります。

攻撃のリスクが高まり続ける中、「いつか導入する」では防御が追いつきません。 バックアップのオフライン層を確保・強化することは、現在直面している脅威に対して最も効果的な保険となります。 40TBテープの登場は、企業が投資判断を行うための大きな材料となり得るでしょう。

関連記事:「LTOで実現するランサムウェア対策-バックアップのオフライン化-
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LTOで実現するランサムウェア対策-バックアップのオフライン化-

LTOで実現するランサムウェア対策-バックアップのオフライン化-

2025.11.10 公開
国内でもランサムウェア被害が相次ぎ、事業継続に直結するシステム障害が大きなニュースとなっています。
自社は大丈夫なのか、まず何から手をつければよいのか─。
本記事では、主な感染経路と有効な対策を整理したうえで、バックアップを物理的に守るオフライン化(エアギャップ)の考え方、そしてその実現手段として再注目されるLTOテープの活用法を解説します。
INDEX
1.なぜ今、日本が狙われるのか
2.オフラインバックアップとは?
3.LTOテープが持つ“究極のオフライン性”
4.LTOを活用したエアギャップ運用の基本
5.最適解はLTOと他方式のハイブリッド運用
6.まとめ

1.なぜ今、日本が狙われるのか
 ~ランサムウェアの脅威とバックアップの危機~

ランサムウェアとは

そもそもランサムウェアって?

ランサムウェアとは、感染したコンピュータのファイルを全て暗号化し使用できなくした上で、ファイルや重要データを人質に身代金を要求してくるマルウェアで、コンピュータウイルスの一種です。
感染したコンピュータだけにとどまらず、物理的に接続された記録媒体やネットワークで繋がっている他のコンピュータへ次々と感染させてしまうため、被害が甚大になりやすいという特徴を持っています。

そして最近のランサムウェア攻撃は、“暗号化して金銭要求”をするだけでは終わりません。
従来のようなばら撒き型フィッシングから、特定の企業を狙う標的型の攻撃が増えています。
そしてファイルの暗号化だけでなく、機密ファイルを盗み出したうえで公開をほのめかす二重恐喝。この手口は以前から確認されていました。
最近はさらにDDoS(サービス/業務妨害攻撃)で追い打ちをかける三重恐喝まで一般化し、被害企業が“支払わざるを得ない状況”になるまで執拗に攻撃・脅迫してきます。

日本が立て続けに被害に遭う背景

その背景には二つの側面があります。
一つは、攻撃側の進化。もう一つは日本企業側のセキュリティの甘さにあると言われています。
細かく見ていきましょう。

【攻撃側の進化】
組織化と攻撃ツールの進化:攻撃者グループは「RaaS(Ransomware-as-a-Service)」といったビジネスモデルで活動しており、サイバー犯罪者(開発者/オペレーター)が攻撃ツールやインフラを他の犯罪者(実行犯)にサービスとして提供することで組織を拡大しています。また、提供される攻撃ツールも日々進化しており、DDoS攻撃ツールの存在などは割と最近耳にするようになりました。

日本語の壁を突破:日本語は複雑で難しい言語のため、従来のフィッシングメールの文章はどこか不自然で怪しさ満点でした。しかし、生成AIの発展により自然な日本語でフィッシングメールを作成できるようになりました。そして今、日本の企業・従業員を狙うようになってきています。

【日本企業のセキュリティの甘さ】
意識の低さ:以前から日本は海外に比べてセキュリティ対策に関する成熟度が低いと指摘されています。経営者層のセキュリティに対する認識の甘さ、従業員へのセキュリティ教育が不十分など、攻撃者にとっては"隙"だらけとも言える状況の企業も少なくありません。
また、セキュリティ対策の比較的脆弱な取引先企業を踏み台にして本命の企業へ侵入を試みる“サプライチェーン攻撃“も近年増えていることから、チェーン全体でのセキュリティ確保が求められます。

投資の遅れ・資金不足:上記の認識の甘さからセキュリティ対策に十分な予算が回されないといったケースや、対策の重要性はわかっていても資金不足により予算が回せないケースも問題になっています。

復旧に時間がかかる背景

ランサムウェア被害に遭った企業が、復旧の目途が立たず長期間生産・出荷が滞る事態に陥ることがあります。
復旧に時間がかかる理由は、攻撃の巧妙化、バックアップデータの損失、システムの広範囲にわたる影響などいくつかの理由がありますが、 複雑な復旧プロセスにより、膨大な労力と時間を要するためです。

中でも事態が深刻化しやすいのが、バックアップデータを暗号化され使用できなくなるケースです。
攻撃者は、被害企業がバックアップからシステムを復元するのを防ぐために最初にバックアップを攻撃します。 システムに侵入後、社内の"鍵束(システム権限)"を奪い、深層部まで侵入、バックアップデータを破壊したり暗号化したりします。
バックアップが使えないとなると復旧に膨大な時間がかかるのは明白と言えるでしょう。

ここで重要なポイントは"ネットワークで繋がった場所"にあるものは、原理的に攻撃の射程内であることを理解し、対策すること。
これを前提に、バックアップを隔離(エアギャップ)状態で管理できる設計にすることが大切です。

2.オフラインバックアップとは?
 ~エアギャップの考え方~

オフラインバックアップ(エアギャップ)

ネットワークと物理的に隔離して重要なデータを保管する手法を「エアギャップ」といいますが、 ランサムウェア対策において、バックアップデータをオフライン化しエアギャップで守ることは非常に有効といえます。

同じネットワーク内にバックアップが存在していたら当然攻撃の射程内で、これが一番無防備で危険な状態です。
例えばソフトウェアや設定によって通信を制限し論理的な(仮想的な)障壁を設ける方法、これを論理的隔離といいます。
論理的隔離は物理的な作業が不要なため運用の手間が省けるメリットがありますが、 反面、攻撃者から最高レベルの管理者権限を奪われたら突破される可能性があります。

一方、リスクを極限まで下げる防御策が、物理的隔離つまりエアギャップです。
バックアップデータをネットワークから切り離しオフライン状態で管理することで、 万が一ランサムウェア被害に遭ってもバックアップはクリーンな状態で保持されるので、速やかに復旧に取り掛かることが可能です。
被害規模にもよりますが、実際にバックアップを物理的隔離で管理していた組織ではランサムウェア被害から数日で復旧した例があります。

3.LTOテープが持つ“究極のオフライン性”

LTO(Linear Tape-Open)

LTOが持つオフライン性能は、他の追随を許さない大きな強みを持っています。
現在、多くの企業や組織ではデジタルデータのバックアップにHDDやSSD、クラウドストレージを用いていますが、 いずれもネットワーク接続が前提となっており、サイバー攻撃から完全に逃れることはできません。
一方でLTO(Linear Tape-Open)テープは、ネットワークから物理的に切り離すエアギャップを実現できるバックアップメディアであり、 万が一システムがランサムウェアに感染した場合でも、ネットワーク経由でアクセスされる危険性はまずありません。

このLTOが持つオフライン性能が、万が一全ての壁を突破されてしまった際の"最後の砦"として機能します。
更に、WORM(Write Once, Read Many)機能のあるテープを用いれば、バックアップ後のデータ改ざんや削除も不可能となり、証拠保全や法的な要件にも適合します。

LTOは大容量化が進んでおり、テープ1巻あたり最新のLTO-10で30TB(非圧縮)/75TB(2.5:1圧縮)を誇ります。
更に2026年にはLTO-10用の40TB(非圧縮)/100TB(2.5:1圧縮)データカートリッジが発売予定。(※)
コストパフォーマンスに優れ、データの長期保存・災害対策としても信頼性が高く、HDDよりも経年劣化に強い特性を持っているのも強みです。

ハイブリッドなデータ管理が求められる現代において、LTOテープは“本当に守りたい情報”を守る最後の選択肢となり得るポテンシャルを持っています。

※関連記事:「LTOプログラムがLTO-10 40TB 仕様を発表 AI時代の超高密度アーカイブ

4.LTOを活用したエアギャップ運用の基本

LTO(Linear Tape-Open)とは、データ保存用の磁気テープ技術です。
大容量・低コストが特徴で、大量データの長期保管に向いています。

テープメディアはドライブから取り出してオフラインで管理ができるので、ネットワークから物理的に切り離しエアギャップを実現できます。 また、小型で軽量なテープメディアは可搬性に優れオフサイト保管にも向いているので、災害対策も可能です。 複数のテープメディアを使用することで、バックアップの世代管理も行えます。

LTOは、シングルドライブから、カートリッジを複数本格納できるオートローダー、複数のドライブと複数のカートリッジを格納でき拡張も可能なライブラリがあります。 小規模システムから大規模なシステムまで、環境に応じて運用方法を選択することができます。

下図は、一番シンプルなシングルドライブでの運用例です。
LTO(Linear Tape-Open)エアギャップ運用例

5.最適解はLTOと他方式のハイブリッド運用

システムや重要データのバックアップは、あらゆる事態を想定し対策を行うことが重要です。
バックアップデータはいくつ持つか?どこに保管するか?……これをルール化したものを「3-2-1ルール」と言います。

例えばLTOはエアギャップを実現し、ランサムウェア対策においては非常に優れたバックアップ方法です。
一方で、物理的な障害、被災などには対応できない場合があります。
このように、バックアップ運用を一つの方法に頼り切ってしまうと、想定外のリスクをカバーできません。

「3-2-1ルール」とは、あらゆるデータ消失シナリオに対応するため「バックアップの冗長性」を重視したバックアップ方式です。
ルールは以下の通り。

① データは少なくとも「3つ」持つ

これは、プライマリデータを含めて3つという意味なので、バックアップとしてのコピーを2つ以上作成しましょうという解釈です。 複数のバックアップを作成しておくことで、災害や人的ミスによる完全なデータ消失リスクが劇的に低減します。

② コピーを「2つ」の異なる媒体に保存する

複数のバックアップを同じ媒体で管理していた場合、劣化による破損など共通する故障原因を抱えることになり、同時にデータを消失する危険性があります。 バックアップデータは、特性の異なる2種類以上の媒体に保管することで同時に失うリスクを低減します。

③ 「1つ」のバックアップをオフサイトに保管する

3つのデータのうち、1つは物理的に離れた遠隔地(オフサイト)に保管することが推奨されています。 バックアップデータを格納した媒体を、プライマリデータと同じ場所に保管していた場合、災害などで同時に破損する危険性があるからです。
クラウドサービスを利用して別のデータセンターに保管するのも有効な手段です。

関連記事:「災害・ランサムウェア対策 バックアップにおける「3-2-1ルール」とは

6.まとめ

以上、ランサムウェア対策を意識したバックアップのあり方を紹介しました。
前述の通り、ランサムウェアを使ったサイバー攻撃は、まずネットワーク上のバックアップデータの破壊・乗っ取りを試みます。
特定の企業や組織を狙った標的型サイバー攻撃から完全に逃れることは、現状では非常に難しいと言われています。
万が一の際、最後の砦となるバックアップデータを死守することが、被害を最小限にとどめる重要ポイントです。
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<最新情報まとめ>LTO-10とは

<最新情報まとめ>LTO-10とは

2025.06.26公開
<最新情報まとめ>LTO-10とは

LTO-10とは

LTO-10 データカートリッジ
「LTO-10」とはLTO Ultriumテープテクノロジーの最新規格です。LTO-9から約4年、次世代規格として今回LTO-10のリリースが発表されました。LTO(Linear Tape-Open)は、長年にわたり企業・組織の大容量バックアップやアーカイブ用途で活用されてきた信頼性の高いストレージ規格です。大容量化や省スペース化へのニーズ、災害対策(BCP:事業継続計画)、ランサムウェア対策としてのオフラインバックアップ(エアギャップ)の重要性が高まる中、テープストレージの需要は再び注目を集めています。LTO-10は、そうした要望に応えるべく、より高密度な記録技術を採用し、保存容量のさらなる向上を実現しています。

LTO-10の特徴

01.大容量30TB/75TB & 40TB/100TB
LTO-10の特徴 大容量30TB/75TB & 40TB/100TB LTO-10ではカートリッジ容量30TB(2.5:1圧縮時は最大75TB)のテープが各メーカーから販売開始されています。 そして2026年にはカートリッジ容量40TB(2.5:1圧縮時は最大100TB)テープの市場投入が予定されており、 これによりLTO史上では初めて同一規格で異なる容量のテープを選択して使用できるようになります。

関連記事:「LTOプログラムがLTO-10 40TB 仕様を発表 AI時代の超高密度アーカイブ
02.最大転送速度400GB/s~1000MB/s
LTO-10の特徴 最大転送速度400GB/s~1000MB/s LTO-10(FH)の最大転送速度は400MB/s(2.5:1圧縮時は1,000MB/s)になりました。これまでLTO-5:140MB/s、LTO-6:160MB/s、LTO-7:300MB/s、LTO-8:360MB/s、LTO-9:400MB/sと前世代を上回る転送速度を実現してきましたが、LTO-10では初めて据置となりました。
03.ファイバチャネルモデルに32Gb FC採用
LTO-10の特徴 ファイバチャネルモデルに32Gb FC採用 LTO-10では新たに32Gb FCインターフェースが採用されました。LTO-9(8Gb FC)と比較して最大4倍の帯域幅を有しており、最新のSANインフラストラクチャー(32Gbと64Gbのネットワーク)へのシームレスな接続を実現します。なお、SASモデルは12Gb SASでLTO-9から据置となりました。
04.キャリブレーション不要
LTO-10の特徴 キャリブレーション不要 LTO-10ではキャリブレーション不要になりました。LTO-9では未使用カートリッジを初めて使う際、自動で実行されるメディア最適化(キャリブレーション)のために40分~2時間程度の待ち時間がありましたが、LTO-10では新しい設計の「ヘッドガイドアセンブリ」の採用により、カートリッジはすぐに利用出来ます。またアンロードに長い時間を必要とするArchive mode unthreadも不要になりました。
05.下位互換性なし
LTO-10の特徴 下位互換性なし LTO-10ドライブでは、下位世代カートリッジとの互換性がなくなりました。利用できるメディアはLTO-10カートリッジのみで、LTO-9以前のカートリッジは利用できなくなりました。LTO-7までは2世代前まで、LTO-8及びLTO-9では1世代前までをサポートしており、前世代との互換性なしは今回が初めてです。互換性と新しい技術の採用はトレードオフであることも珍しくないため将来LTO-11以降でも下位互換性がなくなることを決定づける物ではありません。
LTO-10 製品
LTO-10製品は、各メーカーで順次販売開始予定です。現在ご購入可能製品をご覧いただけます。
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<2025年消滅危機>磁気テープのアナログ映像資産デジタル化課題

<2025年消滅危機>磁気テープのアナログ映像資産デジタル化課題

2024.11.28公開 / 2025.007.22 更新
磁気テープアナログ映像の危機─。

2025年以降、磁気テープに分類されるアナログビデオテープの映像が永遠に失われてしまう可能性が指摘されています。 ビデオテープに保存されたままの映像を消失してしまう前に、一刻も早いデジタル化が重要かつ喫緊の課題と言われています。
本記事では、企業・組織における映像資産のデジタル化(デジタイズ)と保存先を紹介します。
INDEX
1.磁気テープ映像消滅の危機
2.映像資産を失わないために
3.デジタル化(デジタイズ)と保存先
4.デジタイズ代行サービス
5.弊社取扱製品・サービス

1.磁気テープ映像消滅の危機

VHS

マグネティック・テープ・アラート

「磁気テープに記録された映像は、2025年までにデジタルファイル化しなければ二度とアクセスできなくなり、一気に失われかねない」
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、磁気テープについてこのような警鐘を鳴らしました。

広く普及したVHSをはじめ、様々なビデオテープの映像が2025年を過ぎると消えてしまうというのは、どういうことでしょうか。
テープの劣化問題
磁気テープは永久保存可能な媒体ではなく、経年劣化により徐々に再生品質が低下していきます。 保管環境にもよりますが、磁気テープの耐用年数は適切な保管環境下では約20年と言われています。

VHSが登場したのが1976年、それから1990年代後半まで一般的な記録媒体として広く流通していました。 そう考えると、黎明期のVHSテープは最長で50年近く経過していることになります。

劣化が進んだテープは伸びたりシワができたり切れてしまったりと、録画当時の映像や音声が再生できなくなってきます。 また、保管環境によっては、湿気等によるカビや物理的破損が発生しテープの寿命を早める結果となります。

VHSの終焉から20年以上が経過した今、当時のビデオテープは寿命を超え軒並み再生不可となっていくでしょう。
再生機器の生産終了・技術者の減少
各種ビデオテープの再生機器や部品は家庭用、業務用ともに生産を終了しており、機器の修理や調達が困難になっています。 経験豊富な技術者の減少・高齢化の問題もあり、テープと共にハードウェアも今後衰退の一途を辿ることは明らかです。
デッドラインは本当に2025年なのか
磁気テープで保管されているアナログ資産は、VHSだけでなくBetamax、Hi8/Video8、miniDV、HDV、DVCAM等多岐にわたり、 どの規格も同様の理由で消失の危機に面しています。 ユネスコからの警告「マグネティック・テープ・アラート」では上記を含む全ての磁気テープを指しており、 登場時期・全盛期・終息期は規格により差がありますから、2025年というデッドラインは一つの指標に過ぎません。

一方でデッドラインを2025年とする根拠は、膨大な映像コレクションを有するオーストラリア国立フィルム&サウンドアーカイブ(NFSA)による試算にあります。 それは、パーツ供給や保守サービスの終了によって動作可能な再生機器の維持が不可能になること、 更に技術者の減少によりデジタイズの難度と費用の高騰が見込まれることから算出された結果です。
ここで留意すべきは、組織内に十分な環境を有しているNFSAの算出結果であるという点で、 規模の小さな組織では、規格や稼働状況にもよりますが既にデッドラインを越えている可能性もあるでしょう。

比較的最近まで現役だったHDCAMなどの業務用ハーフインチVTRは、2016年3月に販売を終了、2023年3月に一般サポートの提供を終了しています。 (延長サポートの提供はあるようですが、部品の在庫状況により対応不可の場合もあるようです) これがいつデッドラインを迎えるかは機種にもよるでしょうが、少しでも早い対策が必要なことは間違いないでしょう。

2.映像資産を失わないために

映像資産を失わないためにできることは、アナログ映像のデジタルファイル化(デジタイズ)しかありません。 テープ映像のデジタイズを行い、現行ストレージへデータを移行するのが一般的です。

しかしテープが大量にある場合などは、移行先の選定や予算の確保、場合によってデジタイズ対象の取捨選択が必要となり、一筋縄ではいかないかもしれません。 デジタイズの対象のテープが多ければ多いほど準備に時間がかかるので、早めの計画が必要です。
安易に再生しない
デジタイズを行うにあたり、まず保管しているテープの精査とリスト化を行うことになるでしょう。 カセットシェルを分解しテープのコンディションチェックをすることもあるかもしれません。 ここで注意が必要なのが、状態に問題がなさそうでも長期間放置されていたテープは見た目以上に劣化が進んでいる場合があるので、 安易に再生機にかけてしまうと取り返しのつかない事態を招く恐れがあるという点。 クリーニングや修復の知識に不安がある場合は、専門業者への依頼も選択肢として検討するとよいでしょう。
社内・組織内の環境で完結するには
専門業者へ依頼せず社内・組織内の環境でデジタイズを行う場合は、準備から作業まで非常に多くのチェック項目と工程を踏むため、 予め必要な工程を洗い出しマニュアル化しておくと良いでしょう。 使用可能な再生機器は複数あるのが望ましいですが、故障している機器もすぐに処分せず部品取り用として手元にあると安心です。

3.デジタル化(デジタイズ)と保存先

デジタル化(デジタイズ)したファイルは外部ストレージやデータメディアにデータを移行することになりますが、 将来を見据えた保存先を準備段階で選定しておくことも重要です。
基本的に、どんなストレージやメディアでも永久に保存できるものはありません。 劣化や故障等によるデータ消失リスクは必ず存在するため、適切に管理していくための長期計画は立てる必要があるでしょう。

HDD
HDD
ある程度のデータ容量までは馴染み深く扱いが簡単で入手しやすいHDDも選択肢になるでしょう。 注意点は、長期間放置することでヘッドの癒着等が起こるため定期的に通電することが必要な点です。 また、サーバやネットワークに接続したままの場合はウイルス感染のリスクが高まる点を考慮し対策が必要です。
HDDの寿命は一般的には3~4年。5年以上で故障のリスクが高まると言われていますので、短いスパンでの点検・データ移行計画が必要です。
光ディスク
光ディスク
ビデオテープ映像の移行先メディアとして活用されている光ディスクは、耐久性や手軽さがメリット。 光ディスクと言っても様々な種類がありますが、一般的なDVD等は寿命が10~30年であるのに対し、 耐久性を高めた長期保存用光ディスクの寿命は100年以上と言われるものもあります。 容量単価はHDDより高くなり、ディスク1枚あたりの容量があまり大きくないため、膨大なデータのアーカイブではデメリットとなります。
LTO
LTOメディア
HDDや光ディスクに比べて一般的には馴染みの薄いLTOですが、膨大なデータの長期保存機器として非常に優れた製品です。
LTO(Linear Tape-Open)とは、コンピュータ用データ保存磁気テープシステムで、大容量のデータを長期保存できる現役の産業向け製品です。

ドライブにメディアを挿入し読み書きを行い、データメディアは棚やラックなどオフライン環境で保管ができるため、 サイバー攻撃やウイルスの脅威から保護することが可能な点も大きなメリットの一つ。 メディアは50年以上の期待寿命があり、信頼性の高さから、特に映像・放送業界でのデータアーカイブ用途で脚光を浴び現在も市場は拡大しています。 最新規格のLTO-10ではメディア1巻あたり最大30TB(※)もの容量があり、低コストで効率的な映像アーカイブを実現できます。

※2026年第1四半期にLTO-10用40TBカートリッジが追加発売予定

関連記事:「LTO Ultriumとは
クラウド
クラウド
データ量がごく少量であれば、最も手軽なクラウドという選択肢もあります。 物理的に準備するものがなく利用開始のハードルが低い点、従量課金で無駄なくコスト最適化が可能な点が大きなメリットです。 しかしサービスによってはデータのダウンロードに料金が発生するなど想定外の課金項目があったり、費用の事前把握が難しくなっており、利用開始後に請求書を見て驚愕してしまうケースも。 サービスの利用前に料金体系等々よく確認しておくことが重要です。 劣化や故障によるデータ消失のリスクを解消できるのはメリットですが、デメリットも把握した上で上手に活用しましょう。

4.デジタイズ代行サービス

前述の通り、磁気テープのデジタイズには準備フェーズと作業フェースのそれぞれに多くのチェック項目や工程があり、専門知識・技術が必要です。 デジタイズが必要なテープが多ければ多いほど、社内・組織内で全て完結するのは難しくなってくるでしょう。 そういった場合、テープのチェックからデジタイズ&ダビング作業を代行してくれる専門業者に依頼するのもおすすめです。

業者選定
ネットで検索するとたくさんの専門業者を見つけることができます。 法人向けのサービスを展開している業者であれば、対象原版だけでなくデータの移行先のメディアやストレージにも柔軟に対応している傾向があります。 ヒアリングを行った上で最適なファイル形式、移行先等相談できるのなど、法人向けならではのキメ細かさがあると安心です。
代行サービスのメリット
代行サービスでは原版のチェックから、カビや劣化・破損があった場合にオプションで修復作業も行っている場合が多く、 手間が省けるだけでなく、劣化したテープをダメにしてしまうリスクを軽減することができます。 また専門業者では十分な機材が揃っているので、大量の発注でも短納期で対応可能な場合があります。

5.弊社取扱製品・サービス

弊社では、下記の製品・サービスを取り扱っております。
詳しい話を聞きたい、見積が欲しいなど、お気軽にお問い合わせください。

LTO関連製品

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LTOドライブのハーフハイトとフルハイト、何が違う?

LTOドライブのハーフハイトとフルハイト、何が違う?

2024.07.17 公開 / 2025.07.23 更新
LTOドライブにはハーフハイトとフルハイトが存在しますが、何が違うのでしょうか。
その名の通り大きさなど外観が違いますが、実は性能面でも差があることはあまり知られていません。
それではハーフハイトとフルハイトのLTOドライブの違いを解説していきます。
INDEX
1.ハーフハイト/フルハイトとは?
2.同じところと違うところ
3.RAO(Recommended Access Order)機能について
4.どちらを選択すべきか

1.ハーフハイト/フルハイトとは?

LTOドライブ ハーフハイト&フルハイト
ハーフハイト/フルハイトとは、パソコンやサーバーに搭載する機器の厚さ(高さ)を表す単位です。
フルハイトは3.2インチ(約8cm)、ハーフハイトはその半分の1.6インチ(約4cm)となります。
横幅は5.25インチ(約13cm)ベイに適合するよう統一されています。

LTO外付型シングルドライブでのハーフハイト/フルハイトとは、単純に上記のサイズのドライブを搭載したデスクトップモデルと考えて良いでしょう。 外付型のサイズ感は、メーカーにより筐体デザインが違う場合があるので差が出てきます。

【表記について】
メーカーによっては、製品名は下記のように表記されています。
・ハーフハイト=HH
・フルハイト=FH

2.同じところと違うところ

LTOはオープン規格として開発・策定されたため、基本的な構造・性能はどのメーカーも差はありません。 業界標準では、接続方法は SAS 接続と FC 接続の2種類、フォームファクタはハーフハイトとフルハイトの2種類が存在します。 シングルドライブでは、SAS 接続のハーフハイトモデルが主流となっています。
記憶容量
テープに書き込めるデータ容量はテープ側に依存しますので、ハーフハイトでもフルハイトでも変わりません
テープとの互換性
LTO は規格によりドライブとテープの互換性が変わります。 とはいえ、その互換性がハーフハイトかフルハイトかで違いが出ることはありません
インターフェース
LTOドライブの接続方法は、主に SAS や FC(ファイバーチャネル)接続のモデルが主流ですが、メーカーによって USB や Thunderbolt 接続のモデルも展開されています。 外付けか内蔵かで選べる接続方法が限られることはありますが、ハーフハイトかフルハイトかでインターフェースが変わることはありません
コネクタ
コネクタはLTOドライブの規格や接続方法により違いはありますが、 ハーフハイトかフルハイトかは関係ありません
LTFS機能
LTFSとは、LTO-5 規格から採用された機能でテープに対して標準ファイル操作を可能にする技術です。 この機能は使用するドライブがハーフハイトでもフルハイトでも同じように使用可能です。
転送速度
LTO-1 から LTO-7 までは、上記のように明らかな性能差はありませんでした。
ところが、LTO-8 以降で速度面に差が出てきました。
特に LTO-9 ではその差は大きく、フルハイトの方が理論上 25% も転送時間を削減できることになります。 今のところ、特に LTO-9 ではフルハイトを選択する最大のメリットと言えるでしょう。

LTO-8 ハーフハイト:最大 300Mbps(非圧縮時)
LTO-8 フルハイト :最大 360Mbps(非圧縮時)
LTO-9 ハーフハイト:最大 300Mbps(非圧縮時)
LTO-9 フルハイト :最大 400Mbps(非圧縮時)

※2025.07.23追記:LTO-10 の情報はこちら「<最新情報まとめ>LTO-10とは
RAO(Recommended Access Order)機能
RAO は、LTO-9 のフルハイトモデルで初めて搭載された新機能です。
詳しくは事項で解説します。

3.RAO(Recommended Access Order)機能について

RAO(Recommended Access Order)は、テープコントロールアプリケーションが単一テープから特定数のファイルを 素早く取り出すことができるようになり、アクセス時間を大幅に短縮することができる機能です。
元々はエンタープライズ・テープシステム(3592)で搭載されていた機能ですが、LTO では LTO-9 フルハイトで初めて搭載されました。 これにより LTO-9 フルハイトモデルでは、テープ上のファイル間のシーク時間が40%~60%改善されます。

現時点(2024/07)で、LTO で RAO 機能が搭載されているのは LTO-9 フルハイトモデルのみとなりますので、 製品選定の際の一つの指標としてご検討ください。

※2025.07.23追記:LTO-10 のフルハイトでも RAO 機能が搭載されている可能性が高いです。情報が入り次第追記いたします。

4.どちらを選択すべきか

LTOを初めて導入する際、ハーフハイトかフルハイトか悩まれる場合は是非お問い合わせください。 お客様の環境や抱えている課題等により最適なドライブをご案内いたします。
ハーフハイト
ハーフハイトのドライブが向いているお客様

・導入費用を抑えたい
・アーカイブ容量がそこまで多くない
・転送速度はそこまで求めていない など
フルハイト
フルハイトのドライブが向いているお客様

・映像系のアーカイブデータが多い
・アーカイブデータがコンスタントに増え続けている
・転送速度は少しでも早い方が良い など

以上、このようにハーフハイトとフルハイトでは性能面でも差が出てきています。
お客様の運用環境やご予算によって、よりメリットがある方を選択すると良いでしょう。

弊社では、ご導入時の製品選定からご相談を承っております。
製品によって検証機のお貸出しも可能なのでお気軽にお問い合わせください。
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高速転送が可能なLTOドライブ「MagStor」の特徴・メリットとは

高速転送が可能なLTOドライブ「MagStor」の特徴・メリットとは

2024.06.26 公開
LTOショップでは「MagStor」シリーズのLTOドライブの取扱を開始しました。
主流であるハーフハイトより高速転送が可能なフルハイトモデルや、Macなどと直接接続可能な Thunderbolt3 接続モデル等、こだわり仕様のラインナップ。 「MagStor」のメリットやどんな環境に向いているか、選定のポイントなど解説します。
INDEX
1.「MagStor」とは
2.「MagStor」LTOドライブの特徴・メリット
3.ラインナップと選定のヒント
4.付属ソフト「Hedge Canister」
5.ご購入方法

1.「MagStor」とは

LTO9

「MagStor」は、オハイオ州を拠点とするテープ装置に特化したハードウェアメーカーおよびサービスプロバイダー。 世界中の企業やメディアおよびエンターテイメントユーザー向けのテープバックアップソリューションを展開しています。

テープ装置に特化しているだけあり、テープドライブでは一般的なSAS接続ドライブだけでなく、ハーフハイトより高速転送が可能なフルハイトモデルも展開。 また、Thunderbolt3 で Mac などと直接接続可能なモデルも人気があります。

2.「MagStor」LTOドライブの特徴・メリット

「MagStor」LTOドライブは、基本的な構造・性能は他のメーカーと変わりません。 これはどのメーカーのドライブでも言えることで、LTOがオープン規格として開発・策定されたためです。
業界標準では、接続方法はSAS接続とFC接続の2種類、フォームファクタはハーフハイトとフルハイトの2種類が存在します。 その中でも、SAS接続のハーフハイトモデルが主流となっています。
「MagStor」LTOドライブの特徴
「MagStor」LTOドライブの特徴はラインナップにあります。
主流であるハーフハイトのテープドライブより高速転送が可能な、フルハイトモデルの展開。
その他 Thunderbolt3 接続モデルや、3.5" HDD/SDD ドック付モデルなど個性的な製品が特徴的です。
「MagStor」LTOドライブのメリット
「MagStor」LTOを導入するメリットは、大きく2点挙げられます。
それぞれ詳しくみていきましょう。

メリット1:高速転送
LTO ハーフハイト/フルハイト 転送速度
「MagStor」LTOドライブ最大のメリットは、フルハイトモデルの転送速度といえるでしょう。
LTOドライブにはハーフハイトとフルハイトの2種類存在しますが、一般的にシングルドライブではハーフハイトが主流です。

ハーフハイトとフルハイトの違いは、まずパッと見で大きさ(高さ)が違いますが、 実は、転送速度の部分で性能に大きな違いがあります。

例えば LTO9 ドライブのハーフハイトの転送速度は、最大300MB/秒(非圧縮時)ですが、 フルハイトだと、最大400MB/秒(非圧縮時)となります。

例えば…10.8TBのデータを保存する場合、
 ハーフハイト=300MB/s=10時間
 フルハイト =400MB/s=7.5時間
となり、3/4の時間に短縮でき、理論上25%も時間を削減できることになります。

加速度的に増え続ける膨大なデータをバックアップ・アーカイブする機会が増えている昨今、 高速転送が可能なフルハイトモデルのメリットは非常に大きいといえるでしょう。

メリット2:Thunderbolt3
LTO SAS/Thunderbolt 接続例
LTO シングルドライブで最も一般的な接続方法は SAS ですが、パソコンやサーバに元々 SAS コネクタを搭載していることは稀です。 ですので、サーバ等に HBA(SASボード)を増設する必要があり、空きスロットの確認や HBA 機器の調達・取付などの手間がやや負担となります。 更に、導入後は HBA を増設したマシンでしか使用できないため、機動性・汎用性は高くありません。

一方、Thunderbolt3 接続のモデルであればコネクタを搭載しているマシンと直接繋ぐことが可能なので、導入時の負担軽減はメリットといえるでしょう。 元々 Thunderbolt は MacBook Pro に採用されたのが始まりで当初は固有のコネクタ形状をしていましたが、 Thunderbolt3 から USB Type-C ポートが採用され、Windows でも Thunderbolt に対応した USB Type-C ポートを備えた PC は増えつつあります。
コネクタを搭載した複数のマシンで使用することができるので、現場によってはメリットは非常に大きいでしょう。

「MagStor」LTOドライブでは、フルハイトのモデル、Thunderbolt3 接続のモデルはメリットを享受できるでしょう。 現場の環境・運用体制によっては、SAS接続のハーフハイトモデルの方がメリットがある場合もありますので、 次項の「ラインナップと選定のヒント」で紹介していきます。

3.ラインナップと選定のヒント

まずは「MagStor」シリーズのラインナップをご紹介。
当社では以下4製品を取り扱っております。

※2025年、最新規格LTO-10製品のモデルも販売を開始しました。
 詳しいラインナップは「MagStor製品一覧」をご覧ください。

MagStor 取扱製品
MagStor 取扱製品

LTO-9 フルハイト SAS
高速転送フルハイトの SAS接続モデル。
最上位 LTO-9 で記憶容量はテープ1巻あたり 18TB(非圧縮)です。
既に SAS環境で LTO を運用していてお買い換え等検討されているお客様、Thunderbolt3 環境がないお客様等で、保存データが多く速度重視というケースにおすすめです。 新規導入で、HBA(SASボード)をご調達される場合は併せてご提案いたしますので是非お問い合わせください。
↓↓↓
製品ページ:MagStor LTO9 FH SAS 8644 外付テープドライブ SAS-L9-8644
LTO-9 フルハイト Thunderbolt3
高速転送フルハイトの Thunderbolt3 モデル。
最上位 LTO-9 で記憶容量はテープ1巻あたり 18TB(非圧縮)です。
データバックアップ・アーカイブ用に専用機を用意することなく、Thunderbolt3 ポートを搭載した既存の機器で接続したいお客様等で、保存データが多く速度重視というケースにおすすめです。
↓↓↓
製品ページ:MagStor LTO9 FH Thunderbolt3 外付テープドライブ TRB3-L9
LTO-9 ハーフハイト Thunderbolt3
スタンダードなハーフハイトの Thunderbolt3 モデル。
最上位 LTO-9 で記憶容量はテープ1巻あたり 30TB(非圧縮)で、3.5" HDD/SDD ドックが付いています。
データバックアップ・アーカイブ用に専用機を用意することなく、Thunderbolt3 ポートを搭載した既存の機器で接続したいお客様等で、最大300MB/秒(非圧縮時)の速度で問題ないというケースにおすすめです。
↓↓↓
製品ページ:MagStor LTO9 HH Thunderbolt3 外付テープドライブ TRB3-HL9
LTO-8 ハーフハイト Thunderbolt3
スタンダードなハーフハイトの Thunderbolt3 モデル。
LTO-8 で記憶容量はテープ1巻あたり 12TB(非圧縮)で、3.5" HDD/SDDドックが付いています。
データバックアップ・アーカイブ用に専用機を用意することなく、Thunderbolt3 ポートを搭載した既存の機器で接続したいお客様等で、転送速度や容量より価格重視というケースにおすすめです。
↓↓↓
製品ページ:MagStor LTO8 HH Thunderbolt3 外付テープドライブ TRB3-HL8

4.付属ソフト「Hedge Canister」

「MagStor」シリーズの LTOドライブには「Hedge Canister」というソフトウェアが付属していることもメリットの一つです。
「Hedge Canister」は、Mac および Windows で動作する LTFS ソフトウェアです。。
非常にシンプルでわかりやすい GUI で、誰でも直感的に操作ができます。

LTFS

Canister は LTFS を使用可能にするソフトウェアです。
LTFS(Linear Tape File Sistem)とは、LTOメディアに対して標準ファイル操作を可能にし、 テープということを意識することなくドラッグ&ドロップなど容易で直感的なアクセス、管理、データの受け渡しができる技術です。

LTOテープを LTFS フォーマットすることで OS から認識され、エクスプローラーや Finder から直接アクセスできるようになりますが、 あえて Canister でテープデータの管理するのは大きなメリットがあります。

オフラインのテープの中身(ファイル)も確認可能

Canister が認識したテープは全てテープ単位でカタログ作成され、どのテープにどのデータが記録されているかが確認できます。
片っ端からテープを読み込んで必要なデータがどこにあるか探すのは手間がかかりますが、Canister なら画面上のカタログから探し、該当のテープを読み込むだけで済みます。

ログの作成

Canister は変更を追跡し、操作ログが保持されます。
ログファイルは、メニューから簡単に閲覧・確認することが可能です。

ベリファイ

Canister でテープへ書き込みを行うと、自動的にベリファイが実行されます。
ベリファイとは、書き込まれたデータに誤りがないかをチェックし書き込みの失敗を防ぐ重要な機能で、データアーカイブを行う上で欠かせないポイントです。

摩耗を抑えるテクノロジ

Canister には、テープへの負担をできる限り少なくするテクノロジが搭載されています。
LTOを参照し、取得する必要のあるものだけを選択するなど、不要な巻き戻しを防止します。

5.ご購入方法

「MagStor」シリーズの製品は、お問い合わせにて対応いたします。
弊社の担当が丁寧にヒアリングを行い、お見積をさせていただきます。
製品に関するご質問や、導入のご相談等もお気軽にお寄せください。
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LTO-9メディア初期化(最適化)サービスについて

LTO-9メディア初期化(最適化)サービスについて

2024.04.04 公開
LTO9 初期化(キャリブレーション)サービス

新品のLTO-9カートリッジは、データの読み書き操作を実行する前に必ず1回の初期化作業を行う必要があります。 弊社からLTO-9メディアをご購入いただいた場合、初期化作業を済ませてから出荷させていただく無料サービスを提供していますので、是非ご利用ください。
INDEX
1.LTO-9メディアの初期化(最適化)とは
2.無料初期化サービスについて
3.サービス対象商品とお申し込み方法
4.サービス適応要件

1.LTO-9メディアの初期化(最適化)とは

メディア初期化(最適化)は、LTO-9テクノロジーに新たに実装された機能で、各LTO-9カートリッジの特性に合わせてデータの配置を最適化します。
メーカーによっては「キャリブレーション」と呼ばれることもあります。

新品のLTO-9メディアは、ご使用前に必ずこの初期化(最適化)作業を行う必要があります。
初期化(最適化)は、新しいLTO-9メディアを使用する前に1回のみ必要な作業で、その後のロードでは必要ありません。
また、一度初期化(最適化)を行ったメディアであれば別のドライブで使用する際も、そのまま使用できます。

関連記事:「LTO-9の新機能 メディアの初期化・最適化とは

2.無料初期化サービスについて

弊社では、対象のLTO-9メディアをご購入いただいた際、出荷前に初期化(最適化)作業を代行させていただくサービスを行っています。
面倒な作業を行わず、届いたらすぐにご使用いただけますので是非ご利用ください。
サービスのメリット
LTO-9テープの初期化は、新品のテープの最初のロードで実行する1度限りの操作ですが、 作業の所要時間は、テープドライブでのLTO-9テープの最初のロードごとに平均35~52分程度です。
ほとんどの場合60分以内に完了しますが、プロセス全体に2時間程かかる場合もあります。

作業自体は難しいものではありませんが、テープ1巻あたり平均40分の初期化作業が必要となると、 仮に10巻購入した際の作業時間は400分(6時間半以上)にも及びます。

弊社の初期化サービスをご利用いただくことで、初期化の手間を省くことが可能です。
こんな方におすすめ
初期化サービスはこんな方におすすめです。

LTO-9を初めてご導入される場合
 …初めてのご導入ではドライブやソフトウェア等初期設定もございますので、
  初期化済のメディアを同時購入されると時間短縮になります。

シングルドライブで運用している場合
 …シングルドライブでの初期化作業中は唯一のドライブが占有される為、
  初期化済のメディアをご購入いただくことですぐにご使用いただけます。

急ぎで、届いたらすぐにテープを使いたい場合
 …お急ぎの場合、ご注文タイミングによるところもございますので、
  一度お問い合わせいただくことをおすすめいたします。

3.サービス対象商品とお申し込み方法

初期化サービスをお申込みいただける対象商品と、サービスのお申し込み方法をご案内いたします。
サービス対象商品
初期化サービスは、下記対象商品ご購入時にお申込みいただけます。
対象商品:各種 LTO9 Ultrium データカートリッジ
お申し込み方法
まずはサービス適応要件をご確認ください。

対象の商品をカートに入れ、購入手続きに進みます。
必要事項をご入力いただき「② レジ画面」に「備考欄」がございますので、キャリブレーションご希望の旨ご記載ください。
別途サービス料金はかかりませんのでご安心してお申込みください。
 LTO9 初期化(キャリブレーション)サービスお申込み方法

サービス適応要件

<サービス適応要件>
①対象メディアをご購入いただいた法人様

②下記事項を御了承いただける法人様
 ・作業は弊社で行います。出張作業ではありません。(推奨は実際の利用環境で作業)
 ・ご依頼に応じ無料で作業を行う物でありこれらに対する保証等はございません。
 ・作業のためメディアの包装は開封いたします。
 ・作業集中時期や本数により相応の納品期間を頂戴します。(納期についてご相談はお問い合わせください)
お問い合わせ
製品に関するご質問・導入のご相談・お見積依頼等、お気軽にお問い合わせください。
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<ペタバイト時代へ>LTO最新ロードマップ 14世代までの計画を発表

<ペタバイト時代へ>LTO最新ロードマップ 14世代までの計画を発表

2022.09.30 公開 / 2026.02.13 更新
2022年9月6日、LTOプログラムテクノロジープロバイダー企業であるHP Enterprise、IBM、Quantumは LTO-14 までの最新ロードマップを発表しました。
現在 LTO-9 まで製品化されており、今後 5世代分の計画が明らかになったわけですが、LTO-14 はテープあたり最大 1,440TB(圧縮)を実現し LTO-9 の 32倍にもなります。
いよいよペタバイトの時代が見えてきたところで、新しいロードマップと市場の需要と動向、テープが使われ続ける理由なども併せて紹介します。

※2025.07.23追記:本記事は2022年発表のロードマップ情報を基にしています。最新ロードマップが発表され次第、お知らせいたします。
INDEX
1.LTO-14まで拡張された最新ロードマップ
2.LTO市場の需要と動向
3.「テープ」が使われ続ける理由とは

1.LTO-14まで拡張された最新ロードマップ

LTO ロードマップ

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(2026.02.13追記)LTOプログラムより新ロードマップが発表され、画像は現時点で最新のものに差し替えました。
最新情報:「<2025年発表最新版>LTOプログラムがロードマップを更新
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LTO プログラムの最新ロードマップでは、第14世代までの仕様が定義されています。
今から約20年前、カートリッジあたり最大 200GB(圧縮)の容量をもつ第1世代の LTO Ultrium が初めて製品化されました。
それから現在、第10世代まで製品化されていますが、容量は最大 75TB(圧縮)を実現し、時代とともに着実に進化し続けています。
ギガバイトあたりの容量単価が他のストレージと比較すると非常に安価であるテープは、オンプレミスとクラウドの両方での長期データアーカイブに最適なストレージメディアとしての地位を確立しています。

IBM のストレージ製品管理担当副社長である Sam Werner 氏は次のように述べています。
「現在、第14世代まで仕様が定義されているため、LTOテープは、急速かつ加速するデータの増加をサポートする態勢が整っています。重要なビジネスデータを保護および保存するための、持続可能で信頼性が高く、低コストのソリューションを組織に提供します。」

容量と機能の進化
現行世代で最新の LTO-10 は、1巻あたり最大 75TB(2.5:1 圧縮時)の容量になります。
また、ハードウェアベースの暗号化による多層セキュリティサポート、WORM(追記型)機能、LTFS(リニアテープファイルシステム)の サポートなどの機能が含まれています。
特に、OSのファイルシステムと同様に直感的操作が可能な LTFS機能により、膨大なデータを有するテレビ局やポストプロダクションなど映像系業界のデータアーカイブ需要にマッチし、支持を得ています。
パフォーマンスの向上
LTO-9 は容量だけでなくパフォーマンス性能も向上し、圧縮転送速度*最大 750MB/秒となっており、 より大容量なデータを高速で書き込み可能になります。
増え続けるデジタルデータの長期保管を行う上で、限りあるフロアスペースを圧迫させることなく省スペースで効率的にアーカイブを行えます。

*フルハイト(FH)での転送速度は最大1,000MB/秒(圧縮時)です。圧倒的にユーザーの多いハーフハイト(HH)での転送速度が最大 750MB/秒(圧縮時)となります。
*LTO-10のハーフハイトに関する情報は未発表のため、発表があり次第情報を更新します。

2.LTO市場の需要と動向

IDC のリサーチ バイス プレジデントである Phil Goodwin 氏は次のように述べています。
「IDCのデータによると、LTO などをはじめとする磁気テープ市場は 2021年に前年より 10.5% 増と堅調な成長を遂げています。 この背景には、大量のデータを低コストで保存でき、ランサムウェアの脅威からデータを保護できるテープは、データセンターを消費電力の少ないグリーンテクノロジーに移行するニーズに後押しされています。 さらに、データ量は 2~3 年ごとに倍増し続けています。マルチペタバイトの実装は一般的になりました。カートリッジあたり 1PB を超える圧縮容量を備えた第14世代までのこの LTO ロードマップは、 今後何年にもわたって組織の大容量ストレージのニーズを満たすために、LTO テクノロジがどのように進歩し続けるかを示しています。」

2021年にLTOテープメディアの出荷容量は過去最高を記録しました。
LTO がもつ様々な特性により、LTO への関心が高まり、新たに導入する企業が増えているのだと LTO プログラムは説明しています。

LTO の特性で最も関心が高まっているのは、ランサムウェアをはじめとする様々なマルウェアの脅威から、エアギャップ(ネットワークから隔離して保管)による保護を可能にする点でしょう。
また、容量単価が他のストレージに比べ圧倒的に低い点、数十年もの長期保存性・耐久性という点で高い信頼を得ています。

3.「テープ」が使われ続ける理由とは

磁気テープと聞くと、団塊ジュニア/就職氷河期以前の世代からすると子供~若かりし時代に生活に溶け込んでいたカセットテープやVHSを思い浮かべます。
実際「あ~、あったな」と懐かしく思うものですが、同時にアレは時代遅れの廃れた代物であると認識しています。

ところが実は、データストレージの分野ではまだまだ現役で進化し続けていることは、LTO ロードマップが示している通りです。
HDD や SSD、クラウドストレージなどはアクセス頻度が高いホットデータの保存にはとても便利です。
しかし企業や組織が保有するデータのうち50~80%は、アクセス頻度の低いコールドデータだと言われています。
そしてコールドデータは日々増え続け、いずれ膨大な量になっていきます。
磁気テープがもたらすメリットが、こうしたコールドデータ保存の課題を解決し、右肩上がりの成長を遂げています。

「テープ」が使われ続ける理由として、4つのポイントを紹介します。
セキュリティー対策
LTOのオフライン保管
磁気テープは、ドライブから取り外してオフラインで保管できるという特徴があります。
つまり、ネットワークから切り離してエアギャップを実現することで、重要なデータをサイバー攻撃から保護することができるのです。
エアギャップは、保護対象のデータをネットワークから物理的に隔離することで成立する、サイバー攻撃対策として非常に有効な手段です。

近年は特にランサムウェアによる被害が世界中で増加傾向にあり、日本でも企業や組織での被害が相次いでいます。
特に新型コロナウイルスのパンデミック以降、テレワークなどの脆弱なセキュリティーが狙われ被害件数は急増しました。
こうした背景から、ランサムウェア対策に向いている磁気テープが再注目されているのです。

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医療機関のランサムウェア対策 適切なバックアップ方法
バックアップ
バックアップの「3-2-1ルール」
どんな企業や組織でも、データのバックアップは実施していることでしょう。
バックアップは、あらゆるデータ消失リスクを想定し対策を行うことが重要です。
バックアップデータをいくつ作成するべきか、どこに、どのように保管するべきか、これらをルール化したものを「3-2-1ルール」といいます。

● データは少なくとも「3つ」持つ
● コピーを「2つ」の異なる媒体に保存する
●「1つ」のバックアップをオフサイトに保管する

これを拡張した「3-2-1-1ルール」では、更に「1つのコピーをオフラインで保管する」ことが推奨されています。
これは上述したように、ランサムウェアなどのセキュリティー対策も考慮したものです。
バックアップ先の一つに磁気テープを選択することで、これらのルールを満たすことができます。

磁気テープは元々、バックアップ媒体として広く普及していましたが、様々なデータ消失リスクのある現代のニーズにもマッチしていると言えるのではないでしょうか。

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災害・ランサムウェア対策 バックアップにおける「3-2-1ルール」とは
省スペース・低コスト
長期化・大容量化する企業データのコンプライアンス対策としても、磁気テープは非常に優秀です。
法定保存期間は文書によって様々ですが、長いものだと永久保存しなければなりません。
また、法定保存期間を過ぎても必要に応じて長期保存しなくてはならないものもあり、企業の保存データは年々増大化しています。

まず磁気テープである LTO データカートリッジは、最新の LTO-9 だと 1巻あたり最大 45TB(2.5:1 圧縮時)と大容量な上、手のひらサイズでかなり小型です。
ドライブから取り出して棚保管ができるので、保管スペースを削減できます

また、各種ストレージの中でも容量単価が低く、大量のデジタルデータの長期保管に向いています。
省スペース・低コスト・大容量な磁気テープは、近年は特に加速度的に増加する大量データの長期アーカイブ用途として需要が高まっています。

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大容量映像データの保存・アーカイブ、管理にLTOが最適な理由
耐久性・長期保存性
社団法人電子情報技術産業委員会(=JEITA)が行ったLTO7メディアの寿命推定検証により、通常の保管環境であれば50年以上の保存性が結論付けされています。

また、耐久性は、100万パスと言われています。LTOテープにフル容量のデータを100回以上読み書きを行っても問題がなかったこと、 テープの同一箇所を40,000回走行させても問題なく読み込みできることが確認されています。
そして、テープを20,000回ドライブに装填しても機構に異常が発生しないことも確認されています。

このように、テープは耐久性・長期保存性でも優れているので、長期保管が必要なコールドデータを効率的にアーカイブすることができます。

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