大容量映像データの保存・アーカイブ、管理にLTOが最適な理由

大容量映像データの保存・アーカイブ、管理にLTOが最適な理由

2018.10.31 公開
大容量・低コストのLTOは、飛躍的に増え続ける膨大な映像データのアーカイブにとても向いています。
デジタルデータを効率的かつ安全に保存・管理する上で、LTOテープストレージが今映像業界では注目のアーカイブシステムとなっています。
INDEX
1.LTOは映像データの保存・アーカイブに最適
2.こんな課題を解決
3.アーカイブシステム構成例
4.LTO 関連製品

1.LTOは映像データの保存・アーカイブに最適

LTO

LTO(Linear Tape-Open)とは、データ保存用磁気テープ技術です。
大容量・低コストが特徴で、大量データの長期保管に向いているため、映像業界での人気が高まっています。

最新のLTO-9では、LTOデータカートリッジ1巻あたり18TBもの容量があります。
また、データカートリッジは手のひらサイズで小型軽量なので省スペース。
データカートリッジの期待寿命は30年~50年という信頼性の高さも魅力の一つです。

アーカイブしたデータをオフラインで棚保管することでネットワークから切り離され、ウイルス感染のリスクを軽減。
LTO搭載アプライアンス製品なら、ドライブから排出されたオフラインテープの情報管理・検索も可能です。

LTOは、どんどん増え続ける膨大なデータを効率良くアーカイブし、安全に保管・管理できる最先端技術なのです。

<関連コンテンツ>
LTO Ultriumとは
LTO(磁気テープ)の寿命・環境条件をふまえた保管方法とは

<導入実績>
・放送局
・ポストプロダクション
・映像制作会社
・動画配信会社 他

2.こんな課題を解決

データ量が膨大になりがちな映像データを扱う企業では、データの保存方法・アーカイブ先の選定が大きな課題となっています。
また映像技術の進化により今後さらに大容量のデータが増え続けることは明白であり、業界ではLTO人気が高まっています。
LTOで、どのような問題が解決できるのかを紹介します。

不安がつきまとうHDDでの長期保存
弊社にいただくご相談で多いのが、現在外付HDDにデータを保存していて、それが数十台たまってしまっている…なんとかしたい。
というケースです。そもそも邪魔だし、壊れて読み込めなくなったものもあるとのこと。
壊れたHDDのデータ復旧には、かなりの費用がかかることがありますね。

HDDの寿命は一般的には3~5年、稼働時間1~2万時間と言われています。
ランダムアクセスに優れている反面、直接編集で酷使されると更に寿命は短くなります。
逆にオフラインのまま何年も放置してしまうと、ヘッド部分の癒着等で読み書きできなくなり、データ損失する場合もあるのです。

LTOはオフラインでの長期保管に向いている製品で、期待寿命は30年~50年と言われています。
データカートリッジは小型軽量、省スペース。
例えば2TBのHDD30台分を、1巻12TBのLTO-8にアーカイブすると、単純計算でたったの5巻分。
片手で持ててしまうほど保管場所も取りません。
データ保存のためのHDDにコストがかかる
映像データを大量に抱える企業では、それらを保存しておくための大容量ストレージが必要になってきます。
現在、一般家庭や企業で広く普及しているHDDは、一昔前に比べたらかなり容量単価も下がりました。
それでも数百テラバイト、ペタバイトになってくると、HDDでは物理的にもコスト的にもかさばります。

LTOは、ストレージメディアの中でも容量単価が安く、省スペース。
オフライン保管でも30年~50年の期待寿命があり信頼性も高いので、データ量が多いほど優位となります。
管理しきれていない分散した大量データ
整理をする暇もなく、どんどん増えていくデータ。
とりあえず外付HDDに退避させて…を繰り返して、気が付けば数十台になっていたという前述のケース。
また、個々のワークステーションや共有ストレージ等にもそれぞれデータがあり、すぐにディスク容量がいっぱいに…。

これらの分散した大量データも、LTOに集約することで管理しやすくスッキリ棚収納で保管が可能です。
専任のシステム担当がいない
LTOや磁気テープでのアーカイブシステムと聞くと、難しそう…と感じるかもしれません。
実は、LTO-5以降で採用されたLTFS機能を使用すれば、HDDやフラッシュメモリのように直感的な操作が可能になります。

LTOは、もともとは複雑なコマンド操作や高価なソフトウェアが必要でした。
LTFS(Linear Tape File System)は、OSのファイルシステムとしてLTOテープへの直観的なアクセスを可能にする技術。
これによりドラッグ&ドロップでLTOテープへ書き込みを行ったり、ワークステーションへのリトリーブを行うことができます。
専門知識を持ったシステム担当がいなくても、制作部門のクリエイターさんご自身でアーカイブ・リトリーブといった作業が可能です。

<関連コンテンツ>
LTFSについて
LTFS.jp(LTFS徹底解説 専門サイト)

3.アーカイブシステム構成例

最小構成(シングルドライブ)
LTOシングルドライブを使用した一番シンプルな構成例です。外付ではSAS、FC、Thunderbolt接続があります。

LTO SAS接続 LTO Thunderbolt接続 LTO USB接続
一体型アプライアンス
LTOドライブや、必要なソフトが全て搭載済みのWindows10 PC。

LTO 一体型アプライアンス
ネットワーク環境での利用
ネットワーク環境にある複数のワークステーションのデータを共有・アーカイブする場合の接続・利用例です。

LTO ネットワーク環境 LTO ネットワーク環境
大規模向けアプライアンス
LTOライブラリーとアプライアンス製品「NEO Agility」を組み合わせて使用します。
「NEO Agility」はNAS/ファイルサーバのようなネットワークドライブとしてアクセス可能で、ポリシーベースでファイルを自動的にLTOへアーカイブ。
オフラインテープのファイルにもディスクへのアクセス同様透過的にアクセスが可能です。

LTO アプライアンス製品

4.LTO 関連製品

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