LTOドライブのハーフハイトとフルハイト、何が違う?
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LTOドライブのハーフハイトとフルハイト、何が違う?
2024.07.17 公開 / 2025.07.23 更新
LTOドライブにはハーフハイトとフルハイトが存在しますが、何が違うのでしょうか。
その名の通り大きさなど外観が違いますが、実は性能面でも差があることはあまり知られていません。
それではハーフハイトとフルハイトのLTOドライブの違いを解説していきます。
その名の通り大きさなど外観が違いますが、実は性能面でも差があることはあまり知られていません。
それではハーフハイトとフルハイトのLTOドライブの違いを解説していきます。
1.ハーフハイト/フルハイトとは?
ハーフハイト/フルハイトとは、パソコンやサーバーに搭載する機器の厚さ(高さ)を表す単位です。
フルハイトは3.2インチ(約8cm)、ハーフハイトはその半分の1.6インチ(約4cm)となります。
横幅は5.25インチ(約13cm)ベイに適合するよう統一されています。
LTO外付型シングルドライブでのハーフハイト/フルハイトとは、単純に上記のサイズのドライブを搭載したデスクトップモデルと考えて良いでしょう。 外付型のサイズ感は、メーカーにより筐体デザインが違う場合があるので差が出てきます。
【表記について】
メーカーによっては、製品名は下記のように表記されています。
・ハーフハイト=HH
・フルハイト=FH
フルハイトは3.2インチ(約8cm)、ハーフハイトはその半分の1.6インチ(約4cm)となります。
横幅は5.25インチ(約13cm)ベイに適合するよう統一されています。
LTO外付型シングルドライブでのハーフハイト/フルハイトとは、単純に上記のサイズのドライブを搭載したデスクトップモデルと考えて良いでしょう。 外付型のサイズ感は、メーカーにより筐体デザインが違う場合があるので差が出てきます。
【表記について】
メーカーによっては、製品名は下記のように表記されています。
・ハーフハイト=HH
・フルハイト=FH
2.同じところと違うところ
LTOはオープン規格として開発・策定されたため、基本的な構造・性能はどのメーカーも差はありません。
業界標準では、接続方法は SAS 接続と FC 接続の2種類、フォームファクタはハーフハイトとフルハイトの2種類が存在します。
シングルドライブでは、SAS 接続のハーフハイトモデルが主流となっています。
記憶容量
テープに書き込めるデータ容量はテープ側に依存しますので、ハーフハイトでもフルハイトでも変わりません。
テープとの互換性
LTO は規格によりドライブとテープの互換性が変わります。
とはいえ、その互換性がハーフハイトかフルハイトかで違いが出ることはありません。
インターフェース
LTOドライブの接続方法は、主に SAS や FC(ファイバーチャネル)接続のモデルが主流ですが、メーカーによって USB や Thunderbolt 接続のモデルも展開されています。
外付けか内蔵かで選べる接続方法が限られることはありますが、ハーフハイトかフルハイトかでインターフェースが変わることはありません。
コネクタ
コネクタはLTOドライブの規格や接続方法により違いはありますが、
ハーフハイトかフルハイトかは関係ありません。
LTFS機能
LTFSとは、LTO-5 規格から採用された機能でテープに対して標準ファイル操作を可能にする技術です。
この機能は使用するドライブがハーフハイトでもフルハイトでも同じように使用可能です。
転送速度
LTO-1 から LTO-7 までは、上記のように明らかな性能差はありませんでした。
ところが、LTO-8 以降で速度面に差が出てきました。
特に LTO-9 ではその差は大きく、フルハイトの方が理論上 25% も転送時間を削減できることになります。 今のところ、特に LTO-9 ではフルハイトを選択する最大のメリットと言えるでしょう。
LTO-8 ハーフハイト:最大 300Mbps(非圧縮時)
LTO-8 フルハイト :最大 360Mbps(非圧縮時)
LTO-9 ハーフハイト:最大 300Mbps(非圧縮時)
LTO-9 フルハイト :最大 400Mbps(非圧縮時)
※2025.07.23追記:LTO-10 の情報はこちら「<最新情報まとめ>LTO-10とは」
ところが、LTO-8 以降で速度面に差が出てきました。
特に LTO-9 ではその差は大きく、フルハイトの方が理論上 25% も転送時間を削減できることになります。 今のところ、特に LTO-9 ではフルハイトを選択する最大のメリットと言えるでしょう。
LTO-8 ハーフハイト:最大 300Mbps(非圧縮時)
LTO-8 フルハイト :最大 360Mbps(非圧縮時)
LTO-9 ハーフハイト:最大 300Mbps(非圧縮時)
LTO-9 フルハイト :最大 400Mbps(非圧縮時)
※2025.07.23追記:LTO-10 の情報はこちら「<最新情報まとめ>LTO-10とは」
RAO(Recommended Access Order)機能
RAO は、LTO-9 のフルハイトモデルで初めて搭載された新機能です。
詳しくは事項で解説します。
詳しくは事項で解説します。
3.RAO(Recommended Access Order)機能について
RAO(Recommended Access Order)は、テープコントロールアプリケーションが単一テープから特定数のファイルを
素早く取り出すことができるようになり、アクセス時間を大幅に短縮することができる機能です。
元々はエンタープライズ・テープシステム(3592)で搭載されていた機能ですが、LTO では LTO-9 フルハイトで初めて搭載されました。 これにより LTO-9 フルハイトモデルでは、テープ上のファイル間のシーク時間が40%~60%改善されます。
現時点(2024/07)で、LTO で RAO 機能が搭載されているのは LTO-9 フルハイトモデルのみとなりますので、 製品選定の際の一つの指標としてご検討ください。
※2025.07.23追記:LTO-10 のフルハイトでも RAO 機能が搭載されている可能性が高いです。情報が入り次第追記いたします。
元々はエンタープライズ・テープシステム(3592)で搭載されていた機能ですが、LTO では LTO-9 フルハイトで初めて搭載されました。 これにより LTO-9 フルハイトモデルでは、テープ上のファイル間のシーク時間が40%~60%改善されます。
現時点(2024/07)で、LTO で RAO 機能が搭載されているのは LTO-9 フルハイトモデルのみとなりますので、 製品選定の際の一つの指標としてご検討ください。
※2025.07.23追記:LTO-10 のフルハイトでも RAO 機能が搭載されている可能性が高いです。情報が入り次第追記いたします。
4.どちらを選択すべきか
LTOを初めて導入する際、ハーフハイトかフルハイトか悩まれる場合は是非お問い合わせください。
お客様の環境や抱えている課題等により最適なドライブをご案内いたします。
ハーフハイト
ハーフハイトのドライブが向いているお客様
・導入費用を抑えたい
・アーカイブ容量がそこまで多くない
・転送速度はそこまで求めていない など
・導入費用を抑えたい
・アーカイブ容量がそこまで多くない
・転送速度はそこまで求めていない など
フルハイト
フルハイトのドライブが向いているお客様
・映像系のアーカイブデータが多い
・アーカイブデータがコンスタントに増え続けている
・転送速度は少しでも早い方が良い など
・映像系のアーカイブデータが多い
・アーカイブデータがコンスタントに増え続けている
・転送速度は少しでも早い方が良い など
以上、このようにハーフハイトとフルハイトでは性能面でも差が出てきています。
お客様の運用環境やご予算によって、よりメリットがある方を選択すると良いでしょう。
弊社では、ご導入時の製品選定からご相談を承っております。
製品によって検証機のお貸出しも可能なのでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
製品に関するご質問・導入のご相談・お見積依頼等、お気軽にお問い合わせください。
2025-07-23 14:17
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